<p>「現代建築家コンセプト・シリーズ」は、20世紀を牽引した建築原理であるモダニズム─ポストモダニズムとは異なる建築思想を構築する若手建築家のコンセプトを紹介するシリーズです。</p>
<p>シリーズ第2弾は、石上純也。</p>
<p>石上は 「第11回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展」(2008年9月14日─11月23日)参加作家に選出され、日本館の庭園に温室建築群を出展する気鋭の建築家。日本館のテーマ「EXTREME NATURE」が示すように、彼の作品はその初期から極限的なコンセプトに貫かれています。</p>
<p>9.5m×2.6m×1.1m、厚さ3mmの《table》(2005)、高さ14m、重さ1tの《四角いふうせん》(2007)、2,000m2の空間を305本の柱で構成した《神奈川工科大学の工房》(2008)等々、建築、風景、地形、インスタレーション、家具、美術と多領域に渡る作品の創造を通して、新しい 空間のあり方や作り方を発見し、その芳醇なアイディアを多様な方法で提案し続けています。</p>
<p>ちいさな図版(スケッチ、図面、イラスト、絵画、コラージュ、写真)と文字が極限的なレヴェルで出会った石上の作品にも似た一冊です。</p>